Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

「極意伝授」の罠

スピリチュアル界隈でよくあることですが…リーディングとかヒーリングの能力を伝授しますよ!あなたもライトワーカーになれますよ!という類いの、極意の伝授。私は以前から、ものすごく違和感を感じてきました。

確かにリーディングが得意な人もいれば、ヒーリングが得意な人もいます。恐らく、その人が今まで人生を歩んできた中で、気づきや経験を経て獲得してきた能力、ですよね。その能力を役立てて、人の役に立つ分にはいいと思うし、それで救われる人もたくさんいると思います。

 

でも、その能力を人に伝授しますよ!となると話は別です。まずそこに上下関係が生まれてしまいます。能力のある人が上で、そうでない人が下。そこにあるのは、私は能力があるのよ!とアピールをしたい気持ちであり、人にマウントを取りたい気持ちなんです。人に能力を伝授することで、その人は先生となり、師匠となります。つまり、人に敬われる立場になれるのです。

一方で、伝授を志願する人たち。その人に頼ることで、自らの不安を払拭することができます。自分の信じた人についていって、能力を伝授してもらって、自分もその能力を使えるようになる…でも、決定的に違うのは、そこに自らの「気づき」がないこと。言われたことを言われた通りにやるだけでは、そこに血が通うことはありません。その人自身のものではなく、あくまで「教わった」能力に過ぎず、模倣の範囲を超えないのです。

さらに悪いことに…師匠に指導を受けることで、いつまでも主従関係や依存関係から抜け出すことができず、自らの力で使命に気づく力を奪われてしまうのです。スピリチュアルな気づきに近づくつもりが、思わぬ遠回りをしてしまっているのです。

 

極意の伝授。恐らく伝授する側もされる側も、使命を全うするために正しいことをしている!と信じているのでしょうが…実際にやっていることは、それぞれの欲求を満たしているだけなのです。片方は上に立って尊敬されたいだけ、もう片方は依存して甘えていたいだけ。そこに気づくには、依存している側が気づいて、甘えを自ら律して抜け出すしかない…と思います。

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