スピリチュアルなことを知り始めると、いろいろな「スピワード」というものが出てきますよね。
例えば、ライトワーカーという言葉。ライトワーカー…何かカッコいい!と思っちゃった人が、フワフワと憧れのような気持ちで使ってしまいがちです。でもライトワーカーって、そんなに生易しいものではないし、みんなが憧れるようなヒーローでもないと思います。
真のライトワーカーとは、日々の中で自分の使命に気づき、その使命を全うするために動いている人たちのことです。発達障がい児の子育てプラス、発達障がいそのものの地位向上を自分の使命=ライトワークと捉えている私…子供2人と毎日格闘しながら、彼らの自立に向けて日々模索しています。全然キラキラした毎日ではないし、やっていることは地道な日々の積み重ねです。
ライトワーカーという言葉を連発して、キラキラした内容をSNSに投稿して…という人は、たぶんライトワーカーという言葉に憧れているだけの人、だと思います。
そして、最近よく目にする「風の時代」という言葉。占星術の世界では、今までの「地」の時代から「風」の時代へと移行している真っ最中なのだそうです。
ざっくり言いますと…地の時代とは、物質主義の考え方をする時代。お金や所有物が大きな価値となります。それに対して風の時代とは、目に見えないものに価値が生まれてきます。情報やネットワークなどで横のつながりが生まれ、みんなでどんどん共有していく時代なのだそうです。
確かに、ここ最近の新型コロナによる新たな生活習慣を考えてみると、納得いく部分もありますよね。
…で、私が問題視しているのは、この「風の時代」という言葉を悪用しているパターン。
SNS等で「風の時代の流れに乗って、新しい毎日を軽やかに過ごしましょう!」と書いていても、内容をよく見ると…実際には全然軽やかじゃない、ネットワークビジネスへの勧誘だったりします。
そして、この「風の時代」という釣り文句に釣られて、多くの人がネットワークビジネスに集う現実。そこに待っているのは、仲間を集めるための厳しいノルマだったり。ピラミッドの底辺の人たちの頑張り=利益を吸い上げて、頂点にいる人たちだけがガッポリ得をする構造だったり。
そんなの全然、風の時代じゃないやん!真逆やん!って、みんな気づかないんですよね。
250年ほど続いた地の時代から、風の時代へと移行いている今。もっと言うと、2500年続いた夜の時代から、昼の時代へと移行している最中でもあるのです。
縦の社会から、横のつながりへ。物質主義から、精神を重んじる時代へ。
そんな流動的な時代に大切なのは、自分をしっかりと保つこと。
自分の役割をしっかりと見極めた上で、横のつながりやネットワークを築いていくこと。
自分自身がしっかりとしていれば、自分でしっかりと判断が下せるのであれば…スピワードに踊らされることなんて、無くなってくるはずなのです。