「夜の時代」とは、暗闇の中を手探りで生きる時代。自分のことがよくわからない中で、権力やお金などに執着し、ピラミッド型の社会が形成されていく時代のこと。
「昼の時代」とは、明るく照らされた中を生きる時代。自分のことがしっかりと見えて、ひとりひとりが自分の人生を謳歌し、フラットな関係が形成されていく時代のこと。
昨年度末に、見えない領域において夜の時代から昼の時代への移行が完了したのだそうです。
そして、今までの夜の時代を謳歌していた人たち…権力や財力に魅了された闇の人たちは、次々と時代の流れに翻弄されているようです。
私の身辺だけでも、そのことを実感するエピソードがいくつかあります。象徴的なものを2つほど紹介しますね。
その1
私が住む地域で、ある意味で超有名な農家さんがいます。その農家さんは幅広く事業展開をして、観光農園も手掛けています。テレビや新聞等へのメディアアピールもとても上手で、この地域での農家さんといえば、まず名前があがる方です。
でも、この人の実態は?というと…
自分は観光農園ばかりを頑張っていて、自分の農園は下働きの人たちに任せきり。
障害者雇用にも積極的ではあるけれど、実際には障害者を低賃金でこき使っているだけ。
農作物の宅配などにも対応しているけれど、実際に送るものは規格外のB級品ばかり。
…こんなことを続けているので、地元の人たちはこの人のことをあまり信用していません。それでもこの人…観光客向けとか、新たに農家になる人たちへの講演会とか、アピールだけは非常に上手なのです。
そして先日聞いたこと。実はこの人の奥様がガンに侵されてしまい、ずっと入院生活をしているのだそうです。
この人は今まで自分のやりたいことばかりをやってきて、家族のこと、特に祖父母のことを疎かにしてきました。奥様が入院してしまい、子供たちの面倒を見る人がいない…困ったこの人は、子供たちのことを祖父母に頼もうと思ったのですが…もう体が動かないから子供の面倒は見れないと、祖父母に断られてしまったのだそうです。
その2
私の親戚の話。お金にうるさいドケチのおばあちゃんと、同じくドケチであるおばあちゃんの娘。そして、家のことを顧みずに仕事ばかりしている娘婿さん。
孫たちが社会人になって家を出て、おばあちゃんも娘さんもそれぞれ高齢になってきて…90歳を過ぎたおばあちゃんに、若干認知症の症状が出始めてきました。それだけではなく…60代半ばの娘さんも、急激に認知症が進んでしまったのです。
あれだけお金のことばかりを気にしていた2人が、お財布をどこに置いたのか?互いに忘れてしまって…すると2人は、この娘婿さんが財布を盗んだ!と疑い始めてしまうのだそうです。
とんだ濡れ衣、娘婿さんもたまったものではありません。お金を巡って、大の大人による掴み合いの大喧嘩が始まってしまい…怒号がご近所にも響き渡るそうです。
もともと家のことを疎かにしてきた娘婿さん。この状況に耐えられず、家から逃げ出してしまうことも多いそうです。
…この2つのエピソードに共通するのは、どちらも今まで疎かにしてきた家族の問題と向き合わざるを得なくなったことです。
この人たちが今の状況から気づきを得て、家族のことを真剣に考え始めれば、状況が良い方へ動き出すと思います。でも、今まで通りの生活を続けてしまうと、その先の未来は…闇へ向けてまっしぐら、ではないのでしょうか。