私にとって毒親であるうちの両親。それでも今までは、つかず離れずの距離を取って何とかつき合ってきました。
今日実家へ行ったときのこと。母の友人が遊びに来ていて、母と私と3人で話していました。
互いに歳を取ったねぇ…と話している母親たち。私に対して、その友人は「若いっていいねぇ!」と言い始めました。
でも、そんな私もアラフィフに差し掛かっています。実は更年期の症状が出始めていて、最近太ってきちゃったんですよ…と、その方に打ち明けました。
そんなことないよ、多少は太っていた方が老け込まないんだよ!って、その方はフォローしてくれました。
でもね、やっぱりもうちょっと痩せたいんですけどねぇ…なんて私も話して、その方と盛り上がっていました。
すると、うちの母がこんなことを言ったんです。
「この子は化粧っ気もないし、見た目もこんなだし。こんなはずじゃなかったんだけどね。なんでこんなになっちゃったのかね…」
母の友人は、何言ってるの!可愛らしいじゃない!って、言ってくれました。たとえお世辞だとしてもね、フォローしてくれたんです。
それでも、うちの母のトーンは…変わりませんでした。
確かに、私はあまり身なりには気を遣わない方です。普段はお化粧もしないし、服装も自分なりのこだわりはあっても、一般的にオシャレというものではないですし。
でも…うちの母親、私に対してそんなふうに思っていたんですね。ふと、本音が出たのでしょうね。
家へ帰る途中、車の中でこんなことが頭に浮かびました。
よく、トロフィーワイフって言いますよね。見た目が良くて、スペックも高くて、連れて歩いたり人に自慢するには最高の奥さん。でも、手に入れた途端に興味が冷めてしまう場合、残念ながらありますよね。奥さん本人は旦那さんのことを愛していても、旦那さんは平気で浮気をしたり…しますよね。
もしかしたら、うちの母親が私に求めていたのは、トロフィー・ドーター。つまり、人に自慢できる娘。
器量良しで、人に好かれて、親とも仲良しで、お友達に胸を張って自慢できる…私にそんな娘でいてほしかったんですね、きっと。
でも残念ながら、実際の娘である私は…化粧っ気がなく、どちらかというと地味で、友達も少なく、子供たちは発達障がいを抱えていて…一般的な良い娘の姿とは、だいぶかけ離れているのです。
これはね、きっと宇宙の采配なんだと思います。
母親のトロフィー・ドーターにならないために、私は自分の見た目に興味がなく、一風変わっていて、子供たちも普通ではなく…母親の理想通りにならないために、そんな性質をもって生まれてきたんですね、きっと。
何となく理屈は理解できましたが、それでも母親のクソみたいな本音を知り…私はかなりショックを受けました。毒親、まだまだ闇が潜んでいたな…と。
闇と言えば…今日もそのお友達が帰った途端、母は私にその方の悪口を言い始めていましたし。うちの母親、一見人当たりが良いように見えて、実は裏で悪口ばかり言っていたりもするんです。
もうね、いよいよ毒親との境界線をしっかり引かないと…私自身がさらに痛い目に遭いそうですね。