昨日ネットニュースで知りましたが、占い師の細木数子さんが亡くなられたそうですね。そして今日のニュースでは、瀬戸内寂聴さんも亡くなられたとのことです。
おふたりとも、つい先日まではお元気だったそうで…突然の訃報だったようですね。
私はこの２人に対して、一時代を築いたすごい方たちだとは思っていますが…この人たちのことがあまり好きではありませんでした。
細木さんはテレビに出まくっていた時期もありましたが、常に上から目線で威圧感が半端なかったですし、共演している人たちが常に細木さんに気を遣っていましたよね。そして何より、私の言うことを聞かないと不幸になります的な、不安を煽る占いをされていたような気がして、見ていてあまりいい気持ちはしませんでした。
瀬戸内さんも、仏門に入るまでは愛欲にまみれた波乱万丈の人生を歩まれていましたよね。出家してからは多くの方の相談に乗り、心の拠り所にもなられていたようですが…考え方のベースにあるのが愛と欲との世界観であり、私は瀬戸内さんの説法に違和感があるんです。言い方は悪いですが、仏門の教えを利用して、過去の自分を帳消しにしているような…そんな感じもしてしまうんです。
このおふたりが、この時期に突然亡くなられたこと。私はやはり、時代の切り替わりを感じるんです。
細木さんのような、完全なる上下関係のもとで成り立つ商売とか。瀬戸内さんのような、愛と欲にまみれた世界観とか。こういうのは、やはり夜の時代のものだったりしますよね。
そうではなくて。相手を威圧するのではなく相手を認めることとか、愛とか欲ではなくもっと平和な世界観とか、今の時代に必要なのはそういう感覚だと私は思うし、これが昼の時代の感覚なんですよね。
彼女たちは、今までが夜の時代だったからこそ活躍できたのだと思うし、そういう意味では「彼女たちにとっての」いい時代を生きることができて、幸せだったのかもしれませんね。
一時代を築かれた細木さんと瀬戸内さん。ご冥福をお祈りします。
ちなみに、以前テレビ番組で細木さんが紹介していた大根のお味噌汁。大根を縦に千切りするのではなくて、細く斜めに千切りするだけで、格段に美味しくなるのよ！とのことで、実際に作ったら本当に美味しかったんです。野菜の切り方ひとつで、ここまで味が変わるのか！と驚きました。
細木さんの大根のお味噌汁。今では我が家の定番になっていますが、このお味噌汁を作るときは必ず細木さんのことを思い出します…。
