Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

相手を思いやる心

久しぶりにNHKの「朝ドラ」というものにハマっています。たまたま見た回が面白くて、それからずっとハマって見ていまして…最近は見逃しても、夜にまた放送してくれるんですよね。

今回のお話は、3世代にわたるヒロインを通じて家族の姿を描く物語なのですが、キーアイテムとして出てくるのが、和菓子のあんこ。あんこを仕込むときの「おまじない」があって、このおまじないが世代を超えて家族を繋いでいるんです。

 

実際のあんこのおまじないは、こんな感じです。

「小豆の声を聞け、時計に頼るな、目を離すな、何をしてほしいか小豆が教えてくれる。食べる人の幸せそうな顔を思い浮かべぇ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。その気持ちが小豆に乗り移る。うんとおいしゅうなってくれる。甘ぇあんこができあがる」

…このおまじないを唱えながらこしらえたあんこは、本当に美味しそうにできあがるんですよね。そういえば、アンパンマンジャムおじさんも、パン生地をこねるときに「おいしくなぁれ、おいしくなぁれ…」と唱えていますよね。

何か食べものを作るときに、こういう気持ちを込めることって、やっぱり味に影響するのかもしれませんね。私自身も、家族みんなのことを考えながら作った夕食と、時間がなくて適当に作った夕食とでは、出来上がりが全然違いますものね…ハハハ。

 

朝ドラの話に戻ります。先日出てきたエピソードで、ベテランの女優さんが役作りのために茶道の先生のところへ通い、そこで細かい作法の数々に四苦八苦する様子が描かれていました。

ひとつひとつのお作法が細かすぎて覚えきれず、その女優さんのイライラが頂点に達して、その場で爆発してしまうのですが…そこで茶道の先生が言ったこと。どうしてお茶を点てるのか…それは、相手のことを思ってお茶を点てるということなのだと。

 

私は以前高校教師をしていた頃、茶道部の顧問をしていたことがあります。茶道の先生に来ていただき、生徒と先生との間に入る役目をするのですが…先生のご厚意で、私も生徒と一緒に茶道を学ばせてもらっていました。

確かにいろいろと作法があり、ひとつひとつ覚えていくのは本当に大変です。でも、そこで先生がおっしゃっていたこと…この作法のひとつひとつには意味があって、全てはお茶を飲む人のことを考えてのことなのだと。確かに動作のひとつひとつには意味がありましたし、お点前をしている姿を見て楽しんでもらうために、美しくお点前を披露するという意味合いもあるのだそうですね。

使う道具やお茶碗、その日に用意するお菓子、棚に飾る掛け軸やお花、お香など…その日にいらっしゃるお客様のことや季節のことを考えて、ひとつひとつ選ぶのだそうですね。お客様をお迎えして、精一杯のおもてなしをする…そのために、ひとつひとつの作法を学んでいるのだということを知り、茶道は本当に奥の深い世界なのだと思いました。

 

そこにあるのは、相手を思いやる心。もしかしたら、こういうのって日本人特有の感性なのかもしれませんね。

私は日本人であることに、もっと誇りを持つべきなのかもしれませんし、こういう文化は後世に伝えていかなきゃいけないですね。

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