Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

「女だから」…だから、何?

とある日の夜中。パパが見ていたドラマを何となく一緒に見始めたら、面白くて最後まで見てしまいました。「風の向こうへ駆け抜けろ」というNHKのドラマで、平手友梨奈さん演じる主人公の女性騎手が悪戦苦闘しながら、競馬界で活躍していくまでを描いたドラマです。

ざっくりと内容に触れますと…このドラマ、最初は嫌というほど女性騎手に対する偏見を描いています。女性というだけで厩舎のスタッフさんに門前払いされたり、受け入れられなかったり、競馬での衣装も「女」を強調した奇抜なものを用意されたり…挙げ句の果てには、オーナーさんに「勉強会」という名目で誘われて、セクハラ寸前の状況にまでなるのですが…この主人公は「騎手を舐めるな!」とオーナーさんを背負い投げして振り払い、何とかその場から逃げ出します。

オーナーさんが悪いとはいえ、背負い投げをして怪我を負わせてしまった…彼女はもう「騎手として終わった」と落ち込みますが、実は密かに横暴なオーナーに不満を持っていたスタッフさんたち!このことをきっかけに彼女のことを見直して、女としてではなく、ひとりの騎手として彼女を受け入れ始めるのです。

でも、背負い投げをされて屈辱を味わったオーナーが、このまま黙っているわけはなく…何とこの厩舎の馬たちを引き上げてしまいます。その後彼らは、自分たちの手で有望な馬を見つけ出して、自分たちの厩舎に招き入れ、この馬とともに騎手もスタッフも成長して、勝利を重ねていって…最終的に彼女はG1レースに出場するまでになるのです。

この女性騎手の葛藤と、逆境に負けない強さを、平手友梨奈さんが素敵に演じてくれていました。

 

こういうね、男性社会における女性蔑視とか、パワハラ、セクハラ…私もかつて、高校教師時代に嫌というほど味わいました。

仕事始めの日に、歓迎会と称して夜中まで飲み会に付き合わされたことに始まり。学年主任に呼び出されて、焼き鳥屋の個室で2時間丸々説教をくらったり。年配教師のエロジジイに飲みに付き合わされて、冗談とはいえホテルに行こうと誘われたり。学年末に強制参加を求められる慰安旅行は本当に地獄でしたし、飲み会で女性教員はお酌やチークダンスを強要されたり…もうね、パワハラ、セクハラ、何でもありの世界でした。

当時の私は、こういうパワハラやセクハラは本当に嫌でしたけれど、もう仕方ないと割り切っていました。圧倒的な男性社会の中で、若い女性がひとりで声を上げたところで、そんな声は簡単に潰されてしまうだろうし…それよりも生徒たちとの関わりとか、別のところで自分の生き甲斐を見つけて、当時は何とか乗り切っていました。

一旦特殊な狭い世界に所属してしまうと、客観的な目線を持つことは難しいですし、なかなかその世界観から抜け出せないんですよね。そういう価値観が許されていた、時代的なものもあったと思います。

 

そして今、映画界がこの話題で揺れていますね。監督が全ての権限を持つ世界で、監督を頂点としたピラミッド構造になることは想像がつきますし、オファーされる側の俳優さんや女優さんはきっと立場が弱いですよね。そこにつけ込んだ監督さんが、女優さんを起用する代わりに性的関係を強要する…今までは、そんな酷いことが当たり前に行われていたようですね。

でも、時代の移り変わりとともに、権力を利用した悪事が次々と暴かれています。以前よりは、弱い立場の人たちが声を上げやすくなっているようにも思います。

元来女性というのは、男性よりも芯の強さを持っているはずです。これからの時代は、権力よりも精神力、自分力の強さが重要になってくるはず…今まで弱い立場で苦しかった人たちも、これからはそんなくだらないことで苦しむ必要なんて…なくなってくるはずですよ、きっと!

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