Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

知的障がいとアート

知的障がいを抱えている人たちの中で、ものすごく感性が豊かな人たちって、けっこういるんじゃないかと思います。

NHKEテレでたまに放送されている"No Art No Life"という5分程度の短い番組。知的障がいの方がアート作品を作る過程を追った番組なのですが、本能の赴くままに作品づくりをする姿とか、本人にとっては作品作りなんてどうでもよかったりとか、とにかく度肝を抜かれる映像…私は見ていて大いに刺激を受けました。

特別支援学校に通っている知人のお子さんは、観察力の鋭さを生かして緻密な絵を描いています。生き物や乗り物、その時々で彼が興味を持ったものを描き、ママはその絵を元にしてTシャツやトートバッグを作って販売しています。ママによると、本人が描きたいものしか描いてくれないので、残念ながらリクエストには応えてくれないんだよね…だそうです。

 

そして先日、とある雑誌を読んでいて知った「ヘラルボニー」という団体。知的障がいを持つ人たちのアート作品を製品にして世に送り出す取り組みをされているようですが、コンセプトをそのまま掲載させてもらいますね。

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HERALBONY … 異彩を、放て

知的障害。そのひとくくりの言葉の中にも、無数の個性がある。

豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力…。

"普通"じゃないということ。それは同時に、可能性だと思う。

私たちは、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。

 

ヘラルボニーは「異彩を、放て」をミッションに、日本全国の障害のある作家が描く"異彩"の作品をアートのライセンスとして様々な形で社会に送り届け、福祉を起点に新たな文化を創り出していく福祉実験ユニットです。

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このヘラルボニーという言葉。団体を立ち上げた方のお兄さんが知的障がいを持っていて、彼がまだ7歳のときに自由帳に記した謎の言葉だそうで、特に意味はないのだそうです。

ホームページを見てみると、実にたくさんのアート作品が製品化されていたり、アートで街を彩るような大規模なプロジェクトもされているようです。

実際にオンラインストアで売られているのは、スカーフやネクタイ、Tシャツにブラウス、バッグや財布、傘にマスク、お皿、水筒、スマホケース…いろいろな製品に、個性豊かなアート作品がプリントされています。

 

中でも私が気になったのは、ウォールアート・トートバッグ。街を彩ったアート作品をそのままトートバッグに再利用しているものなのですが、実に個性的なデザインのものばかり!作品のどの部分がバッグに使われるのか?届いてみないとわからないようで、そこも面白いなぁって思います。

お値段はそこそこするのですが、せっかくなのでどれかひとつ買ってみよう!って思って、ひとつひとつ吟味しているところです。

勘違いをしてほしくないなぁって思うことがひとつあって。私はこのバッグを情けの気持ちで買うわけではなくて、コンセプトに共感して、デザインにも惚れたから買うのであって。だから、どのバッグを買うのか?どのデザインにするのか?真剣勝負で選んでいるところです!

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↑こうやってイラストにしまうと、陳腐な感じがしてしまうのですが…実物は感性が爆発していて、どのデザインも素敵ですよ!

そして今後こういう取り組みが、どんどん進んでいけばいいなぁって、本当に思います。