私が宇宙とかスピリチュアルなことを知り始めるずっと前から、私の住んでいる地域でヒーリング講座とかスピリチュアルなことを展開している方がいます。友人の紹介で一度だけお会いしたことがあって、実際に前世のリーディングをしてもらって、その時は楽しい時間を過ごすことができました。
でも、その方が発信しているSNSを見て…あまりに俗っぽい内容に愕然としました。この人は信用できないかも…そして、そんな人が大々的にスピ講座を展開していることが、当時の私には衝撃でした。
それ以来、何だかんだで私は、その人のSNSをたまに覗いては、何だかなぁ…って感じ続けています。そんなの見なきゃいいのにって自分でも思うんですが、ついつい見ちゃうんですよね。
先日、覚醒についてブログに書く際に、そういえばこの人も以前、覚醒について書いてたかも？と思い出し、この人がやっているブログの過去記事を見てみました。
この人の覚醒体験そのものは、実にアホらしいのですが…アシュタールからのメッセージを伝える能力がある人と約束をして、その方を通じて宇宙からのメッセージを聞いて、ハイ！覚醒！って感じ…そんな訳ないやろ！
でもこの人は、このときの体験を大真面目に信じているんです。私は宇宙に選ばれた存在で、地球の危機を救いに来た！のだそうで…私はすでに覚醒済みなんです！とマウント取って…よくあるパターンですねσ(^_^;)
でもね、この時に彼女が受け取った宇宙からのメッセージ自体は、よく読んでみると、ちゃんと真実を語っているような気がするんですよ。
例えば、地球にやって来る魂は自ら志願してやって来ていることとか。自分のハートに従って、自分の真理を生きることとか。フォロワーとして誰かについていくのではなく、リーダーとなって迷える人たちを助けてほしいこととか…
ね、メッセージとしては真実を語っている気がしますよね。でも彼女は残念ながら、このメッセージの「自分は選ばれた存在」という部分に着目してしまい…私は地球を救うために、選ばれてここにやって来たのよ！と、さらにマウントを取り始めてしまったんです。
あれから数年経ちますが、それ以来の彼女は、教祖さまとしての道を歩み始めて今に至ります。そんな彼女が先日、宇宙とチャネリングをしたときのやり取りは、こんな感じでした。
「私は本当は地球に来たくなかったのに、なぜここに来ることになったのですか？」
「そなたが選んだからだ。そなたが選んだことである。」
「私が選んだこの世は、本当に大変でした。なぜこれを選んだのですか？」
「神も人も全てはひとつ。元々は分離しておらずひとつのものであった。そなたがここへ参ったのは統合のためである。人の分離は争いや知識不足を招き、本来携えているはずの叡智も失い、ゆえに人は欲に走る。
欲に走るのが人ならば、中庸を探す旅が人間界であり、追随するものを導くのがそなたの大きな役割である。ここに参ったのは始まりであり、気づきの第一歩であり、これより大我を知る時期に入る…」
「大我って何ですか？私は今まで苦労して生きてきたのに、まだ何かあるんですか？私はいい加減楽になりたいんですよ…」
…すみません、長くなりましたね。でも、宇宙からの一貫したメッセージに対して、受け取り側の彼女に問題アリ！なのは、わかってもらえましたか？彼女はやはり、自分が選ばれた存在だと信じ切っているから、素直にメッセージが入ってこないのだと思います。
でもね、宇宙と繋がりさえすれば、きっと誰にでも同じように、宇宙はメッセージを伝えてくれると思うんです。つまり、宇宙は誰にでも平等！この世にいる人間に、そもそも上下などないってことは、宇宙からしたら当たり前のことなんですよね。
だから、私たちに必要なのは、いかにメッセージを素直に受け取れるのか？ということであり、エゴとかジャッジとかが邪魔をしないことなんです。
そこでつまづいてしまうと、今回書いてきた彼女のように、何年経っても同じところ（なぜ自分が地球に来たのか？という問いと、現実逃避）でグルグル回っているだけで、そこから先になかなか進めないんですよね。
