Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

レジスタンス!

昨日は雨の中、大好きなお友達がやっているヴィーガン料理のカフェへ行ってきました。落ち着いた空間で、カウンター席でおしゃべりしながら、滋味深い料理の数々に舌鼓を打つ…贅沢な時間でした(^_^)

このお友達、もともとは支援学校幼稚部のママ友さんです。過酷な親子通園を共に乗り切った、同じ釜の飯友といえる存在…私にとっては数少ない、本音を言える相手です。そして、このカフェの従業員であるMちゃんも発達障がいのお子さんをお持ちで、いつも私たち3人、発達あるある話で盛り上がります(^_^)

 

Mちゃんには中2の娘さんと小5の息子さんがいます。昨日話題になったのは、息子さんのこと…学校に行きたがらなくて、ホームスクーリングを考え始めているそうですが、そこまで覚悟がなくてね…とのこと。わかる!私も今年の始めに息子が不登校寸前まで行ったときは、同じことを考えていました。

私はMちゃんに、息子さんが学校へ行きたがらない理由を聞いてみました。Mちゃんによると、息子さんは学校という場所そのものに対して抵抗があるというか、学校という存在自体に疑問を持っているようなのです。そして、Mちゃん自身も学校に対しては、息子さんと同じ思いがあるようで…

これ、私も非常に同意、共感できます。子供たちを同じ空間に集めて、同じことを強いる…新しい時代を生きる子供たちには、これが苦痛であり、意味が見出せず、理解できないのです。

 

うちの子たちが通っている学校は小中一貫校です。息子が在籍する支援級の教室が1階にあり、娘が通う中学は2階にあります。1階と2階が螺旋階段で繋がっていて、息子の付き添いで学校へ行くと、2階から中学の様子が聞こえてくるのですが…朝の出席確認が、まるで軍隊のようなんです。先生が大声で生徒ひとりひとりの名前を呼び、生徒が「ハイ!元気です!」と答える様子は、聞いていて恐ろしくなるほどです。

娘たちはこういう日常に特に疑問を持たず、当たり前だと捉えているようですが…こういう学校の体制に、陰ながら反発している男の子がいます。発達障がい傾向があるその子は支援級在籍なのですが、運動会などの行事を嫌々やっていたりします。本気で走らなかったり、チンタラ動いたり…普通に考えてしまうと、何やってるの!もっと真剣にやりなさい!って思われてしまうのですが…私はこの子が、本当に学校の体制が嫌で、指示に従いたくなくて、苦しんでいるのがよくわかります。

 

かつては高校教師をしていた私。その当時、衣替えについて議論になったことがありました。

学校としては、10月から衣替えというのが規則であり、暑かろうが寒かろうが規則を守らせるのが私たち教師の役目でした。でも生徒たちは、暑い日に冬服を着る意味がわからないと言ってきて…そりゃそうですよね。くだらない学校の規則を守ることより、気温差を考えて服装を調節することのほうが、よほど大事なことですよね。

その後高校教師は辞めてしまいましたが、もし今もあの学校で指導をしていたら…本当にキツかっただろうし、私自身が学校に対して反発していたかもしれません。

 

学校という制度そのものに、もはや限界がきている…私はそんな気がしています。新しい時代を生きる子供たちの中でも、そのことに気づき始めている子たちが出てきていますが…残念ながら立場上、学校や先生に物申すことは難しいですよね。

先日、国連が日本政府に対して「インクルーシブ教育の権利を保障すべき」との勧告をしたそうです。インクルーシブ教育とは、障がいのある子や性的マイノリティの子、外国にルーツがある子、ヤングケアラーなどの排除されやすい子供たちを分断することなく、平等に教育を受ける権利を与えるべきという考え方のことです。

最初にこのニュースを見たとき、私はものすごく反発しました。今の日本で、障がいのある子とない子を分断せずに一緒にしてしまうと、障がいのある子はますます偏見の目に晒され苦しんでしまう…うちの息子がまさにそこで苦しんでいるので、お願いだから国連、余計なことを言わないで!って思っていました。

でも、よくよく考えてみると…これは、日本の教育制度そのものを変えるチャンスなのかもしれない、って思い始めました。今の日本の教育制度でいちばん大変な思いをしているのは、もしかしたら現場の先生たちかもしれません。発達支援について知りたくても、日々の業務に追われて研修すら満足にできない…そんな中で、現場を知らない上の人たちが、いろいろと決めてしまうのですからね。

あらゆる子供たちが、平等な立場で学ぶ権利を与えられること。子供たち同士の分断や排除がないこと。先生が雑務から解放されて、純粋に教育に集中できること…今回の国連による勧告が、そのきっかけになってくれることを、心から願っています。

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それまでは…レジスタンス!

学校教育に対して疑問を持つ自分の気持ちを無視することなく、現時点で何がベストなのか?を、それぞれの立場で考えていきましょう!