スピリチュアルの世界、実にあいまいなことが多い世界です。何が正しくて、何が間違っているのか。実のところ、私自身もよくわかっていないことばかりです。
でも、自分なりにいろいろな考え方を見聞きしてきて、自分の中でしっくりくるものと、そうでないもの…少しずつ、自分の中での軸が出来てきました。
うまく書けるかわかりませんが、案外私のまわりにもはびこる闇スピリチュアルについて…私なりに書きたいと思います。
闇スピリチュアル、その１…手放しの罠
自分の中にある、生きづらさの原因の部分。家庭環境の劣悪さから自尊心の低さに苦しんだり、学校教育などから劣等感に苦しむ人は多いと思います。
そういう「負の感情」が出てきた時に、本来ならばキツくてもその感情と向き合うことで、自分が成長するための種になるのですが…闇スピの世界では、とことん「手放し」を促します。ブロック解除とか、コードカットとか、天使に預けちゃいましょう♡とか…。これ、せっかくの成長の芽を、摘んでしまうことになるんですよね。
例えば熱が出たときに、解熱剤を使えば楽にはなりますが、熱が出るのは体内に入ったウイルスなどの原因菌をやっつけるためであり、簡単に熱を下げてしまうのは逆効果だったりしますよね？
これと同じことが、スピリチュアルにおける「手放し」にも言えると思います。
闇スピリチュアル、その２…依存の罠
ヒーリングとかリーディングの能力を持っている人たちのことを、すごい！って思ったりしますよね。私にもできたらいいのに、どうすればいいんだろう？って、思いますよね。
こういう人たちに対して、多くのスピリチュアリストさんが実にさまざまなメニューを提供しています。ここで注意したいのが、そのスピリチュアリストさんが、どんな目的でそのメニューを提供しているのか？ということ。
闇スピの世界では、自分のスピ能力をすごい！と相手に思わせて、相手に憧れの気持ちを持たせて、そこで極意を伝授！場合によっては数十万円のお金を取ったりもします。そうして相手を自分に依存をさせることで、自分の地位を高めて、最終的には自分が教祖のような立場になることが目的だったりする人もいるのです。（本人が無意識の場合もあります。）
良心的なスピリチュアリストさんは、相手の成長や気づきを促すメニューを提供してくれます。提供後はいい意味で相手に委ね、見守り、わからない時にだけ手を差し伸べてくれます。値段についても、良心的な価格で提供してくれる方がたくさんいます。
こういう依存の罠にはまってしまうと、自分自身で成長する力を奪われてしまいます。依存の罠にはまらないために…今の自分にとって、スピリチュアルのどんなことが必要なのか？をしっかりと見極めることと、良心的なスピリチュアリスト選びが本当に大事だと思います。
こうした闇スピリチュアル。残念ながら、私のまわりにいるスピ好きの人たちがほぼ当てはまるんです…。特に、苦しい感情を手放して、みんなで幸せになっちゃおう！という思想がめちゃくちゃ浸透していて。確かに苦しい感情から解放されると一時的には楽になるし、手放しってすごい！って思いがちだけれど…苦しさの根本と向き合っていないので、結局同じ手放しを繰り返すことになるんですよね。足踏み状態が続くわけです。
こうして、せっかくスピリチュアルに興味を持った人たちが、手放してワクワクしちゃおう！的な考え方を植え付けられて、本来起こるべき「目覚め」を阻止されちゃっているんですよね。これがまさに、闇の存在からのメッセージ…だと、私は思うのです。
