Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

真のホスピタリティとは?

1週間ほど前、おじいちゃんが胃腸炎と精神的ショックで体調を崩して病院へ行ったときに、実は1月に心臓内科の予約が入っていたのを忘れていたことが発覚したんです。急遽予約をねじ込んでもらい、待ち時間が長くなるかも…とのことでしたが、私も一緒に付き添って病院へ行ってきました。

 

病院に着いて、まずは採血と検尿です。コップをもらってトイレに入るおじいちゃん、私はトイレの外でしばらく待っていましたが…あれ?なかなか出てきません。さすがに心配、でも私が男性トイレに入るわけにもいかないので、検尿担当の方に声をかけて、おじいちゃんの様子を見に行ってもらいました。すると、おじいちゃんはおしっこが出ない状況で、トイレでずっと粘っていたようで…先日の胃腸炎で脱水症状を起こしていたりもするので、まだ水分が足りていないのかもしれませんね。

粘っていても出ないものは出ないので、一旦トイレから出て、ペットボトルのお茶を飲んで…その後も何度かトイレに行ってみて、やっとのことでおしっこが出たようです。おじいちゃん、大変だったね…

 

その後採血もして、あとは診察なのですが…この待ち時間が本当に、本当に長かった!検査を終えて、11時くらいから待ち始めましたが、名前が呼ばれたのが13時30分!急遽予約を入れてもらったとはいえ、2時間半も待たされたのは本当にキツかったです。

やっと名前が呼ばれて、私も一緒に診察室に入りました。そこでまず先生に言われたのは、1月の診察に来なかったことについて。薬が切れていたんじゃないの?お薬ちゃんと飲まないと、また具合悪くなっちゃうよ!と大きな声でまくし立てられました。

そんな先生に対するおじいちゃんの返答が、何だかあやふやで。薬?はぁ、そうですねぇ…よくわからないですねぇ…そんな感じで。

先生は、お薬飲まないで体調は大丈夫だったの?血圧は?(血圧のデータを見て)大丈夫そうだね…でもね、薬はちゃんと飲まないとダメだよ!と、大きな声でおじいちゃんに言ってきました。

またしてもおじいちゃんの返答があやふやなので、先生は付き添いの私に対して、もしかして認知入ってる?って確認してきました。私は、たぶん大丈夫ですけど…と答えましたが。

その後、脱水症状の影響からか?腎臓の数値が悪いとのことで、ちゃんとご飯食べて水分摂らないと、最悪透析になりますよ!ちゃんと薬飲んで、気をつけて過ごしてくださいね!と言われて、帰ってきました。

結局お昼ご飯も食べず、家に着いたのは15時を過ぎていました。おじいちゃん、疲れましたね…

 

私が今回、おじいちゃんと病院へ行ってみて思ったこと…病院の先生が、あまりにホスピタリティに欠けていたことです。ただ検査結果を見て、数値を見て、規定通りに薬を出して…でも、おじいちゃんは薬を飲まなくても大丈夫だったし、胃腸炎を起こすまでは元気だったんですよ。コロナ禍とはいえ、おじいちゃんに直接触れもせず、普段の様子を確認することもなく、挙げ句の果てには予約を忘れて来なかったことを大声でなじられて。

今まで長年人生を歩んできたお年寄りに対して、敬いの気持ちのかけらもない、おじいちゃんをただのボケ老人程度にしか思っていない「偉い」態度の先生に、私はハラワタが煮えくり返りそうになりました。

そりゃね、先生もたくさんの患者さんを抱えて、ご自身もお昼を食べずに診察を続けているのは大変だと思いますよ。それでも、あんなに待たせた挙句にあの態度は、さすがに何かが違う気がしました。

 

思えば、その病院には私たちの他にも、たくさんの人たちが診察待ちをしていました。でも実は、ここに来る必要がない人が大半なんじゃないのか?…そんな気もしてきたんですよね。

健康不安から病院に通い、各種検査をしてデータが出て、そのデータに応じてお薬が出て…でも、病は気からって部分もあるんですよ。うちのおじいちゃんみたいに、薬を飲むのを忘れてもポジティブで元気な老人もいるんですよ。

体の不調もね、もちろんあるんですけど。心の不調からきている場合だってあると思うんです。そういうのは、問診とか、触診とか、実際にその人に寄り添ってはじめてわかると思うんですよね。

 

ホスピタリティとは、おもてなしの心。接客業における心からのおもてなしに使われることが多い言葉だと思いますが、ホスピタリティの中にはホスピタル=病院という言葉が隠れているんですよね。

心身の不調を抱えて病院へやってくる人たち。元気になりたいから、病気を治しに来るはずですよね。それなのに、検査に次ぐ検査で嫌な気持ちになり、長い時間待たされた挙句に文句を言われて帰ってくる…逆に具合が悪くなって帰ってくるようなものです。

真のホスピタリティとは、一体何なのだろうか。そんなことを考えさせられた、病院への付き添いでした。

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