Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

声にならない叫び声

息子のサポートとして学校へ行く日々が続いています。今週末に運動会があって、練習やら係別の打ち合わせやら、息子にとっては苦手な場面のオンパレード…その時々で必要に応じて、私が息子に付き添うこともあります。

昨日は係別の打ち合わせに、私も同席させてもらいました。息子が担当するのは得点・記録係で、競技ごとに入る得点をチェックして計算し、得点板に掲示する仕事です。担当の子供たちは息子を入れて7人、中には息子が苦手な支援級在籍の男の子もいて…最初は緊張していた息子ですが、落ち着いて打ち合わせに参加できていました(^_^)

 

息子が苦手としている支援級の男の子は、多動で落ち着きがなく、自分をコントロールするのが難しいお子さんです。でも基本的には明るく陽気なので、子供たちの間では人気があります。

この日の打ち合わせも、この子がムードメーカー的な役割をしていて、各自担当する競技がドンドン決まっていきました。息子に関しては今年は競技に参加しないので、全校生徒が参加する団体競技の得点を担当することになりました。

 

担当が決まった後は、倉庫へ行って得点版をみんなで運び出しました。なかなか重かったのですが…みんなで協力して、1回で運び終えました!

その後は得点版にデジタル数字を取り付ける作業とか、細々とした作業をして、最後に先生から今後の予定について話がありました。

先生は恐らく、総練習のときの動きについて話をされていたのですが…あまり明確に話してくれず、大人の私が聞いても分かりづらいなぁって感じました。もしかしたら、先生が何を話しているのか?理解できていないお子さんもいるかもなぁ…そんな気もしました。

案の定、ムードメーカーである支援級の男の子が理解できていなくて…「先生、一体何のことを言っているの?」って先生に質問していました。でも、彼のこの発言をまわりの子たちが茶化し始めてしまい…「おまえ何もわかってないの?ちゃんと話を聞けよ!ハハハハー!」…まわりのみんなが一斉に笑いました。

その男の子は、その場に固まって何も言えずにいましたが…先生が彼のことについて特に触れなかったので、話がそこで終わってしまいました。

 

私はその時、この子の気持ちが痛いほどわかりました。説明がわからなかったから先生に聞いただけなのに、何でみんなに笑われなきゃいけないの…何でみんなにバカにされなきゃいけないの!

結局先生もちゃんと教えてくれなかったし、何をやったらいいのかわかんないよ!どうしたらいいんだよ!…きっと彼は、そんな思いを抱えたままで、打ち合わせを終えてしまったのだと思います。

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今回のこと。彼が自分の中で気持ちをうまく消化して切り替えることができれば、何でもないことで終わるのかもしれません。

でも、もし彼がモヤモヤした気持ちを抱えたまま過ごしてしまうと…ふとした時に、彼のモヤモヤが爆発してしまう可能性だってあります。

もしそうなってしまった時に、怒られて責められるのは彼自身だと思います。でも原因を辿っていくと、彼の疑問を茶化してしまった仲間たちとか、そもそも彼に疑問を抱かせてしまった先生の中途半端な指示とか、彼の発言を掬い上げることができなかった先生の対応とか…そういう見えない部分に原因があるわけで。決して彼自身は悪くないって、私は思うんですよね。

 

発達障がい傾向があって、特に彼のように多動で落ち着きがないタイプのお子さんは、たぶんこういう経験をたくさんしていると思います。自分は悪いことをしていないのに、まわりに誤解された結果、自分が悪いと責められて…これが繰り返されてしまうと、大人になってからも人のことが信用できなくなり、生きていくのが困難になってしまうんですよね。

こういうボタンの掛け違いが積み重なり、その子の気持ちがドンドン捻じ曲がっていくことで、世間を騒がせるような事件を起こしてしまう可能性だってあるんですよ。

私はあくまで付き添いの立場だったので、その時はこの件に口を挟むことができなかったのですが…ムードメーカーの彼のことは、私なりに見守ってあげたいなぁって思いました。まぁでもうちの息子は、彼のことが苦手なんですけどね…σ(^_^;)