Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

最近になって報われたこと

今年の4月、小5の息子の支援級担任が変わりました。

昨年までは、発達障がい児のことをよくわかっている女性の先生でした。息子の気持ちにしっかりと寄り添ってくれて、息子も少しずつできることが増えていったので、私は安心して先生にお任せしていました。

そして今年担任になったのは、おじさんという印象の男性の先生。発達障がい児に関する知識はほぼ無く、教室に入れない息子の気持ちがわからない先生…息子が自分の気持ちを言葉にできないでいたのを、この子は何も言わないから大丈夫だろうと、無理に教室に入れてしまっていたのです。

息子は2日間教室で頑張って過ごしましたが、限界がきたようで、もう学校へは行かない!と言い始めました。

 

息子が学校へ行けていない間、私は先生とたくさん話し合いました。息子はどういう状況が苦手なのか?どうすれば学校でストレスなく過ごせるのか?を、細かく先生にお伝えしました。

そして先生も、発達障がいに詳しい専門の先生の意見を聞くなどして、息子が学校に来れるように環境を整えてくださいました。息子と電話で話したりもしました。

4月後半、ようやく息子は学校へ行けるようになりましたが、しばらくは私が付き添う形を取りました。息子に困ったことがあれば、私から先生に直接お願いをしました。

それと同時に、息子と私とそれぞれが、スクールカウンセラーさんと定期的に面談をすることになりました。息子はカウンセラーさんのところへ遊びに行く感覚でガス抜きをしてもらい、私は環境面で気づいたことをカウンセラーさんにお話しして、カウンセラーさんから教頭先生に話を上げてもらい、教頭先生が現場の先生に働きかけて、環境面を改善してもらうようにしました。

 

教頭先生が気にかけてくださったことが大きいのですが、息子が無理なく学べる環境がだんだん整ってきました。基本的には支援級の部屋で過ごし、行事などは先生がそばにつき、息子ができる範囲で参加するような形を取らせてもらっています。学校外の行事に関しては、必要に応じて私が付き添うこともあります。

こうして過ごしているうちに、支援級担任のおじさん先生が、徐々に息子の特性を理解してくれるようになりました。息子のほうも先生に心を許し始め、息子が先生と仲良く遊ぶ場面も増えてきました。

 

先日、和太鼓奏者のみなさんが学校を訪問してくださり、5・6年生が体育館で和太鼓演奏の鑑賞と、実際に和太鼓を叩く体験をしました。

息子はもともと体育館が苦手、非日常のイベントも苦手、さらに大きい音が苦手…せっかくのお楽しみイベントも、息子にとっては心配の種が山積みなんです。

支援級の先生は、そんな息子の気持ちを理解してくれて、できる範囲で参加しようよ、無理なら隅で見ているだけでいいよ、と言ってくれていました。

しかし…5年と6年の学級担任が、息子を無理に体育館に入れてしまったのだそうです。支援級の先生は、場の流れで息子も参加させてしまったことを心配してくれていました。

 

その日の帰りに、支援級の先生が私にこんな話をしてきました。

「学級担任が無理に体育館に入れている様子を見て、まるで4月当初の自分を見ているようでした。彼が行事にどのくらい参加できるのか?もしかしたら彼の中でものすごく無理をしているのか?きっとお母さんは、毎日その判断の連続ですよね…今回のことで、もし家で何か言っていたら、教えてくださいね。」

…私は先生の話を聞いて、ものすごく先生の成長を感じました。(先生に対して、上からの言い方になっているのは申し訳ないです)発達障がい児のことを何もわからなかった先生が、今は息子の気持ちにちゃんと寄り添ってくれている…私は、4月からずっとやってきたことが、やっと報われたかな…そんな気持ちになりました。

家に帰って、息子に和太鼓のことを聞いてみたら、とっても楽しかったのだそうです。息子も息子で、彼の中のキャパが広がって成長している!もちろん、そばで付き添ってくれているおじさん先生の力が大きいのですが、息子自身の成長も感じて、私は胸がいっぱいになりました。

最悪のスタートだった4月から約9ヶ月。ここにきて、ようやく報われたのかな…教頭先生やカウンセラーさん、支援員の先生たち、そして支援級のおじさん先生…みなさんのおかげで、息子は毎日元気に学校へ行けています。

 

    *****

 

一方で…とある発達ママから、最近こんな話を聞きました。

多動傾向のある小6の息子くん。先生やお友達とうまくコミュニケーションが取れずに、次第に学校へ行けなくなり、今は行ける日のみ行っているのだそうです。

そんな中で、息子くんが楽しみにしていた学習旅行。当日学校へ久しぶりに行って、とある男性教師に声をかけられた際に、ぶっきらぼうに返事をしたことで、この先生とトラブルになってしまったそうです。互いにつかみかかるような状況…結局このことが原因で、彼は学習旅行のバスに乗せてもらえず、しょんぼりと帰ってきたのだそうです。

翌日、校長と担任、本人とママの四者面談があったそうで、トラブルになった先生は同席しなかったそうです。そこで、学校側は息子くんの態度を一方的に責め、このままでは社会に出ていけない、とまで言われたそうです。ママはママなりに反論したそうですが、聞き入れてもらえなかったそうです。

 

この話。ママさん側の話しか聞いてはいませんが、それでもひどいですよね。トラブルがあったとはいえ、楽しみにしていた学習旅行に連れて行ってくれず、翌日の面談の場に当事者の先生を同席させず、一方的に学校側の言い分を押し付けた…これは本当にひどいです。信じられない対応です。

学校側のこういう対応が、彼の自尊心を傷つけている…そんな思いには至らないのでしょうね。

未だにこういう、ひどい対応をする学校もある…これが現実です。彼はもう、この学校に行く必要はないと思います。

 

この子だけではなく、学校側のひどい対応で不登校に陥っているケース、本当によく耳にします。

自閉症ASD)やADHD、学習障がい(LD)など、発達障がいの子たちへの理解は、まだまだ進んでいないのが現状です。

こういう子たちが、みんなと同じように学ぶ権利を有すること…多くの学校、多くの場所で、その理解が広がることを、私は心から願っています。

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