Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

ロックな生きかた

中学・高校の同級生だった、Nという女の子。私は彼女と、中学も高校も同じ吹奏楽部でした。

中学の頃はNも私もトランペット担当で、一緒に活動することも多かったし、部活ではよく話をしていました。でもNは、ちょっと人とは変わったところがあって…キャラや話し方が独特で、自分のことを「ワイ」と呼んだりしていました。

私はNのことは嫌いではありませんでしたが、変わり者の彼女と一緒にいることで、私まで変わり者だと思われたくなくて、彼女とは一定の距離を置いていました。(今思えば、当時の私は何て未熟者だったのだろう…)

 

ある日、そんなNと一緒に下校することになりました。みんなから変わり者だと思われていたN、友達と一緒に歩いて帰る経験なんてなかったようで、私と一緒に帰ることを本当に喜んでくれました。私自身も楽しかったのですが、やはりまわりの目が気になってしまい、それ以降彼女と一緒に帰ることはありませんでした。

やがて中学を卒業し、Nと私は同じ高校へ行き、再び同じ吹奏楽部へ入ったのですが、Nは中学と同じトランペットを、私はユーフォニウムという別の楽器を担当することになり、担当楽器が違うことでNとも距離が開くようになりました。NはNで、その当時のトランペットのみんなと仲良くしてはいましたが、それでもやはり変わり者だと思われていました。

 

高校を卒業してからは、Nとは疎遠になり、何をしているのかもわからなくなりました。同級生から伝え聞いたところによると、Nは看護師をしているとのこと…そして同窓会へNを誘ったところ、明らかに不快感を示したのだそうで。

同窓会の場で、Nは何でそんなに同窓会を嫌がるのだろう?って、みんなが不思議がっていたけれど。私は、そりゃそうだよな…って思っていました。

恐らくNは今、どこかで看護師としてNらしく頑張っているはずで。でも同窓会に来てしまうと、あの頃の「変わり者の」Nとして見られてしまうわけで。そんなの勘弁だよなぁ…って、私は思うのです。

 

私は学生時代、まわりの目を気にしてNときちんと向き合うことをしませんでした。私はそのことを今、ものすごく後悔しています。

あの頃のNは、自分らしく、偽りなく生きていたんです。あまりに個性的すぎて、その当時まわりに受け入れられなかった…ただそれだけのことで。

今も昔も、Nはきっと変わらないのだろうし。NはNらしく生きているのだろうし。

私は今になって、そんなNと腹を割って話してみたいと思うけれど。きっとNにとっての私は、忌々しい学生時代の思い出の一部であり、思い出したくない思い出の一部なわけで。なので、今後Nと語り合うことは…Nの気持ちが変わらない限りは、残念ながら無いと思います。

ここ最近の同窓会ラッシュだったり、日食なつこさんというロックなアーティストとの出会いだったり…そんな中で私はNのことを思い出し、あの頃のNは自分自身から全くブレることなく、ロックな生きかたをしていてカッコよかったなぁ…私も彼女みたいにカッコよく生きたいなぁって、今こうして思うのです。

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