すみません、終わりにすると言ってしまったのですが…今回も安倍さんのことに触れますね。
岸田首相が、安倍さんの葬儀を国葬にすると決めたそうですね。つまり、費用を国が全額負担＝全て税金で賄うということです。
これを受けて、今までは全体的に安倍さんの功績を讃え感謝をする論調だったのが、やや矛先が変わってきた感じがします。安倍さんの負の部分に触れる意見、モリカケ問題や桜を見る会、コロナ対策などを例に挙げて、国葬にするのは相応しくないのでは…という意見が出始めているようですね。
そもそも、なぜ国葬にしようとしたのか…大きな理由として、外交面での影響があるようです。
安倍さんは外交に力を入れていましたし、海外でも存在感がある方です。北朝鮮の拉致問題にも長年取り組まれてきました。海外から要人の参列希望か多く、そういう方たちをお迎えするのに国葬が相応しいと判断されたようですね。
でも、国民の税金の使い道として、盛大に国葬をするのはどうなのか…だって、国内に問題が山積している状況ですよ。物価高とか円安で国民は困っているんですよ。コロナ禍で商売にならない人たちもたくさんいますし、異常気象のせいで農業や漁業にも影響が出ていますし、豪雨災害からの復旧にもお金は必要です。
国葬ではなくても、安倍さんへの感謝の気持ちは十分伝えることができると思いますけどね。
そもそも、国葬をして世界の要人をお迎えする…言い方は悪いですが、要は見栄を張っているわけですよね。日本の国力を示したい、政治的に利用したいといった思惑も見え隠れします。
言い方が悪くて申し訳ないのですが、こんな見栄のために税金を使うのなら、もっと国民のために税金を使うべき…私はそう思います。
以前保育園の事務員をしていて、いちばん感じたのは…先生方が一生懸命働いても、税金でかなり手取りが減ってしまうということ。その税金の使い道を政治家に勝手に決められたら、そりゃ文句のひとつも言いたくなりますよね。
国を守るために国民を犠牲にしている…ロシアとウクライナだってそうです。
領土の奪い合い、国を守るプライド…そのために、どれだけ国民が犠牲になっているのか。人の命を奪ってまでも、そんなに国を守ることが大事なのか。
そもそも国境なんてものがあって、国を守るために一部のエラい人たちが変なプライドを手放せないから、いつまで経っても人々が犠牲になり続けるんですよ。はっきり言って、もう泥沼化しているじゃないですか。
私たちは同じ人間なのに、なぜ争い、奪い合うのか。なぜ私たちは、仲間を助けることよりも、見栄を張ることを優先させてしまうのか。
それが人間なんだと言われれば、それまでなのですが。
国境＝ボーダーという概念をなくすだけで、私たちは今よりずっと豊かになる気がするんですけどね。
安倍さんの葬儀が国葬で行われるのは、もう決定事項で覆らないとは思うので。いろいろな思いはありますが、そういうのはひとまず置いておいて…国葬の際には感謝の気持ちで、安倍さんを見送りたいと思います。
