エンパスとは、共感能力が高い人たちのことを指す言葉です。hspとはhighly sensitive personの略で、人の気持ちなどに敏感に反応しすぎてしまう人のことを指します。
厳密に言えば、エンパスとhspは種類の違う性質なのだと思いますが…私はこの２つを、同じような特徴を持つ人たちだと捉えています。どちらかというと繊細な性質を持ち、人の気持ちに敏感になりすぎる人たち…私自身も、このエンパスとかhspとかに当てはまると思います。
実際にエンパスやhspはどんな感じなのか。私の場合は、相手の気持ちを読み取ることが得意です。特に発達障がい児などで、まだ言葉でうまく気持ちを表現できない子たちが、今何をしたいのか？何を求めているのか？が、その子の様子などで何となくわかります。また、楽しそうにしている人でも、内心何か引っかかることがあるのかな？とか、密かに辛い思いを抱えているのかも？とか、そういうのも何となくわかります。どちらかというと、人の辛さとか、苦しさに対して共感することが多いのかもしれません。
また、このエンパスやhspの影響かどうかはわかりませんが…私は相手のウソを見抜くこともできます。これも、相手の様子から何かおかしいことがあったり、何となく引っかかることがあったり、という感じです。ビジネスの世界での宣伝文句とか、そういうところのウソもわかりますし、歌番組を見ていても口パクをしている人たちは一発でわかります。カツラをしている人、整形をしている人も、何となくわかります。
このエンパスやhspという性質、一見すると特殊能力のようで、ある意味うらやましく思われるかもしれません。でも私自身、自分にとってはあまり得をしない性質だと思います。
その理由のひとつは、ホラー映画やバッドエンドの映画などをまともに見られないこと。映画の中で苦しい思いをしている登場人物に共感しすぎて、必要以上に自分も苦しくなってしまい、映画を楽しめないのです。
こんなふうに言われることもあります。エンパスはその人を映す鏡である、と。
例えば、私という存在に対して、やっかみの態度で接してくる人。恐らくその人自身が、自分のことを客観的に捉えることができていないのだと思います。その人自身の余裕のなさを、私というフィルターを通して映し出してしまっているのです。
私自身がエンパスやhspの性質を持っていると知る前は、人からのやっかみや棘のある態度にいちいち落ち込んでいました。一体自分の何が悪かったのだろう…と悩みました。でも、鏡として単に相手の方の内面を映し出しているだけなのだ…と思うようになって、だいぶ気持ちが楽になりました。
エンパスや hsp の性質を持つ人は、あまり自己主張をしないと思います。こういった性質を密かに持つことで、人知れず悩んでいる方…案外近くにいるかもしれませんよ。
