スピリチュアルな内容に興味を持つ人。そのきっかけは、日常生活で何かしらうまくいかないことがあったり、今の状況を何とかしたい!という思いだったり…することが多いのではないでしょうか。
すがるような思いでネット検索をして、これだ!という指導者を見つけたら、その人に心酔し、依存状態になってしまうこともあるかもしれません。
その人の言うことが全て。その人の発信内容が気になって仕方ない。この胸の中にあるモヤモヤを、その人に何とかしてほしい。もっと、もっと…と、その人への依存がどんどんエスカレートしていってしまうのです。
私がブログ等をよく拝見するスピリチュアリストさんの中に、この依存で深刻に悩んでいる方がいらっしゃいます。ブログで苦しい胸の内を吐き出されています。
お客様の中で、公私混同をしてしまい個人的なメールをしつこく送ってくる方がいらっしゃるようで。ブログで再三、困っていることを訴えているのですが…なかなか相手に伝わらないようです。最近では「お願い」が「警告」に変わり、文面もかなり厳しい内容になってしまいました。
その人は以前から、お客様に対する「境界線」というものに言及していて、自分の提供内容に合うお客様を「選んで」きています。
指導者として、自分の意図を明確に示す。客であるこちらにとっても、とてもわかりやすいと思います。でもこれは、客であるこちらがフラットな状態ならば、の話です。
お客様がその人にすでに依存している状態で、いくら境界線を引いたところで、境界線の是非を訴えたところで…すでに健全ではないそのお客様には、その人の意図が伝わるはずもありません。
このお客様にとっては、自分が苦しいときに指導者に拒絶され、逃げられてしまう…そりゃ追ってしまいますよね。必死であれば尚更です。
この指導者が間違ってしまったのは、一旦受け入れたお客様を「拒絶」してしまったこと。しつこく依存されて自分が苦しくなったからと言って、極端に拒絶をしてしまうと、余計に相手を引き寄せてしまうのかもしれません。
もしかしたら…その指導者にとって、そのお客様とどう向き合うのか?が、今回課題として与えられているのかもしれません。
拒絶して逃げているだけでは、ブログで訴えているだけでは…この問題は解決しないと思います。そのお客様との「健全な」向き合い方というものがあるはずです。
それにしても…依存というのは、やはり恐ろしいですね。闇へのパスポートという感じがします。
私自身も、自分が依存しないように、また逆に依存されないように…自分をしっかりと持って、他の人との健全な距離感や立ち位置を意識して、日々を過ごしていきたいと思います。