引き続き、お勤めしている保育園でのお話です。
毎日お仕事をしている事務室。基本的には園長先生、主任の先生、事務員である私の3人が常駐しています。
事務室で自分の仕事をしながら見えてきた、園長先生と主任さんの関係…
園長先生は、先生としてはとても魅力的な方で、カリスマ性もあります。しかし、こちらの予想以上に「わかっていない」人なのです。機械操作がわからない、保育園の資金の仕組みがわからない…とにかく、園長先生にとって面倒くさいことが大嫌い!なのです。
そんな時に頼りにするのが、主任の先生。園長先生が「わからない!助けて!」と声をかけると、どんなに忙しくてもお手伝いやアドバイスをします。ひどい時には園長先生、面倒なことをすべて主任さんに丸投げしています。
園長先生と主任さんは、何十年もこの関係を続けています。そう、これは典型的な共依存です。
園長先生は主任さんを可愛がる代わりに、面倒なことをやってもらっています。一方で、主任さんは園長先生の尻拭いをする代わりに、主任としての確固たる地位を保っているのです。
そして、同じ部屋で仕事をしている私に対しても、たまに園長先生からの流れ弾が飛んでくることがあります。
先生方へのお給料やボーナスの支給、基本的には園長先生の指示通りに計算します。でもたまに、園長先生が額を間違えることがあって…扶養範囲内で働いているパート勤務の方の限度額を超えてしまうこともあります。
こうなると、後処理がけっこう面倒くさいのです。私だけではわからないこともあり、主任さんと相談しながら処理を進めていると…園長先生が、どうでもいい内容で横やりを入れてくることもあります。
あの…園長先生、アンタのせいで、こんなに面倒くさいことになってるんですけど。
そう言いたいのは山々ですが…いつも我慢してしまいます。ハァ、私も組織の仕組みにガッチリハマっちゃっていますね…。
すみません。話を園長先生と主任さんのことに戻しますね。
園長先生の足りないところを長年フォローしてきた主任さん。結果として、園長先生は何も学んできておらず、いつまで経っても「わかっていない」ダメ園長のままです。
主任さんも良かれと思ってフォローしてきたつもりが、結局はその対応自体が園長先生をダメにしてしまっているのです。
本質を何もわかっていないのに、園長としてのプライドだけは高く、いつもその場を取り繕うだけの園長先生。まるで裸の王様です。
長年に渡り築かれてきた、園長と主任の歪んだ関係…そこから生まれるものは、何もないんですよね。
このズブズブの依存関係が、私が退職を決めた大きな理由のひとつでもあるのです。