私がお勤めしている保育園…昔ながらの伝統のある、キリスト教系の私立保育園です。働いているのは、園長先生、保育主任さん、保育士さんたちと、給食担当、そして事務員の私がいます。
組織としては、園長先生に絶対の権限があります。何をするにも、園長先生と保育主任さんに必ずお伺いを立ててからでなければ動けません。保育のこと、給食のこと、事務のことも同様です。
例えば、子供たちの発表会の内容とか、衣装のこと。各クラスで考えたことに対して、園長先生と主任さんの細かいチェックが入ります。先生たちは、何度も何度も、園長先生のところへ通います。
給食の献立にしても、私の事務の案件にしても、必ず園長先生の許可が必要です。
…正直言って、息苦しいったらありゃしないです。
保育のことも、ある程度は先生方に任せればいいのに…園長先生と主任さん、自分たちの理想を先生方に押し付けているんですよね。
保護者への対応にしても、なるべく早くお迎えに来てもらうように、保護者にプレッシャーをかけるよう求められる先生方…側で見ていて大変そうです。
そんな中で、年に数人、退職をされる先生方がいます。理由は様々ですが、共通して言えるのは…こういう園の方針に耐えられなくて辞めていくような…そんな印象を受けます。
実際に今も残っている先生方は、どちらかというと園長先生にゴマをするタイプの人たちばかり…その一番手は、いつも園長先生のサポートをしている保育主任さんなのです。
そして…キリスト教系の保育園なので、となりの教会には司祭さんがいらっしゃいます。子供たちと毎日給食を共にし、食べる前には必ず感謝のお祈りをします。
この他にも、月に一度の礼拝とか、クリスマス会等の機会を通じて、子供たちに神様のことを伝えてくださいます。
今までいた司祭さんは、はっきり言って園長先生の言いなりでした。行事のやり方、お祈りのしかた、すべて園長先生が取り仕切っていました。
でも最近、司祭さんが変わったのです。新しく来た司祭さんによると…行事のやり方とか、お祈りのしかたとか、今まではかなり間違っていたようで…逐一訂正とか、ツッコミとかが入ります。
この状況…園長先生は面白くないですよね。今まで自分のやりたい放題だったのが、横でゴチャゴチャうるさいことを言われるのですからね。主任さんと一緒になって、うるさいんだよ！と事務室で日々愚痴を言っています。
でも司祭さんにしてみれば、間違っていることを正しているだけのこと。それが正しい教えなのですから、司祭として当たり前のことをしているだけなのです。
それに、日々先生たちにゴチャゴチャうるさいことを言っているのは…自分たちですよね？
今まで権力に任せて、やりたい放題やってきた園長先生。ゴマを擦りつつサポートして、自分のポジションを確立してきた主任さん。
そんな２人に、最近次々と試練が襲いかかっている気がします。
退職者が続いていること。口うるさい司祭さんのこと。手のかかる子供たちが増えていること。常識外れの保護者たちへの対応のこと。園の経営、お金のこと…
それらの試練に正面から向き合わずに、今までのやり方を変えようとはしない２人。今までのやり方を改めない限りは、まだまだ試練がやってくるのではないか？と思います。
そう、浄化の波が押し寄せているのです。
とある病院に勤務していた知人も、同じようなことを言っていました。田舎なので、やはり古い体制のままで経営を続けているその病院…知人はサッサと辞めてしまったそうです。
私自身も生理がストップしたことで、今の職場環境に居続けることの限界を実感しました。近い将来、私もここを辞めるつもりです。
