Work "OUR" Light 〜Juan's blog〜

ブルーレイチルドレンJuanの、スピリチュアルな?つぶやき

聖域の崩壊

先日大々的に報じられた、静岡県にある保育園での保育士による虐待の数々。園児を逆さ吊りにしたり、閉じ込めたり、手足口病の子のお尻を触らせたり…もう絶句してしまうレベルです。富山にある別の保育園でも、保育士による同様の虐待が起きていたと報じられました。

 

ところで…私は1年半前まで、とあるキリスト教系の私立保育園で事務をしていました。事務仕事をしながら、そこで私が見た、驚くべき光景の数々!

・言うことを聞かない子に対して、力ずくで移動させる。

・パニックを起こしている子を、ドアの外に締め出す。

・手のかかる子がお休みすると聞いて、大喜びする先生たち。

・先生たちの会議中に飛び交う、発達が遅れた子をバカにする汚い言葉の数々。

…こういうのは一部の先生のみでしたが、こういう人たちに限って保護者対応が完璧だったり、園長先生にうまく取り入ったりしていて、「いい先生」って思われていたんです。

肝心の園長先生も、この人たちを表面的な「いい」部分のみで評価し、裏の顔は黙認していて…つまり、ある意味でこの人たちのやりたい放題だったんですよね。

そんな中で、子供たちとしっかり向き合っていた先生たちもいたのですが…そういう真面目な先生たちは、この園の現状を何とかしなきゃと思いながらも、絶対的権力を持つ園長先生に逆らうことはできず…結局辞めていったんですよね。こうしてこの園は、有望な保育士さんを何人も失っているんです。

 

私立の保育園は保育士の異動もなく、閉ざされた聖域…つまり、部外者には何もわからないんですよね。そこで起きていた実態は、私の目から見て本当に恐ろしいものでした。私自身はとても耐えきれず、結局辞めてしまいました。

私はひとりで事務の仕事をしていたのですが、私の後を継いだ事務員さんから、最近メールをもらいました。そこに書いてあったのは、今もなお続いている悪しき実態…事務員さんの苦しさとか、悲痛な思いとかが、メールの文面からよくわかりました。

 

今までは何となくベールに包まれていた、保育の世界。保育士=子供の面倒見がよく、やさしい人というイメージがありますよね。

でもそこで日々起きている実態は、私たちの想像を超えた、とんでもない世界なのかもしれません。本当に子供が好きで、子供たちのために懸命に働いている保育士さんたちは、もしかしたら…本来の保育のことではなく、こういうくだらない部分で日々苦しんでいるのかもしれませんね。

 

今回、静岡の保育園での虐待が発覚したことで、聖域にいよいよメスが入ったという印象を受けています。これをきっかけにして、まだ見ぬ聖域にどんどんメスを入れてもらって、開かれた世界にしていく必要があると、心の底から思います。

例えば監視カメラ設置を義務化するだけでも、悪しき実態はかなり改善されると思います。そうすることで、やりたい放題の保育士の歯止めになり、真面目な保育士を守ることになり、預けている保護者の安心に繋がるはず…ですからね。

f:id:hattatsumamajuan:20221213144340j:image