ありのままの自分。
鏡に映っている自分。
年齢相応に、いろいろとくたびれている自分。
確かに歳を重ねれば、見た目はいろいろと綻びてくる。
でも、歳を重ねたからこその、その人から滲み出るものがある。
唯一無二の、その人だけの魅力。
シワが刻まれた顔は表情が豊かになり、その人が歩んできた人生を表している。
引き締まった身体は、その人のストイックさを。
たるんだ身体は、その人の大らかさを表している。
人の魅力というのは
ありのままの自分を認めたときに現れるものだ。
見た目の美しさばかりに心を奪われて
顔や身体に手を加えてしまうと
年齢とともに歪みが出て
不自然でいびつな見た目になってしまう。
画像を加工したり
写真の撮り方を工夫すれば
ある程度の美しさを形に残すことはできるけれど
それではその人本来の魅力の
半分も残すことはできない。
そんなことにも気づかずに
写真の撮り方や加工技術に必死になっているうちは
ありのままの自分を認めることなんて
できていないと思うよ。
試しに、寝起きのありのままの自分を
写メで撮ってみるといい。
その自分の姿を愛おしく思えるのなら
あなたはありのままの自分を認めることができている。
寝起きの自分を写メにすら撮れない人は
とことん自分自身と向き合ったほうがいい。
ありのままの自分を認めることができて初めて
自分以外の人も認めて
受け入れることができるのだと思う。